矯正歯科での症例紹介
開咬
奥歯でかんだときに前歯や横の歯がかみ合わない状態で、オープンバイトとも呼ばれます。
前歯で物がかみ切れない、タ行やサ行が発音しにくいなどの症状があります。また通常は全体に分散されるかんだ時の力が、開咬合の場合は奥歯だけでかむことになるため、奥歯の歯への負担、あごへの負担が大きくなります。
主訴は前歯が咬んでいないことでした。
上下左右の第一小臼歯を抜歯し、治療期間は1年8か月で、ゴムの協力が良かったため、治療期間が短縮できたと思われます。
矯正治療後、きれいにならび、前歯もきちんとかみ合うようになり、矯正装置除去後も安定した咬合を維持しています。

●期間・費用
- 患者
- 20代 女性
- 治療期間
- 1年8か月
- 費用(税別)
-
検査診断料:10,000円
装置代:750,000円
調整料:5,000円
リテーナー代:40,000円
●リスク・副作用
矯正治療の経過および治療結果には個人差があります。 また、矯正治療中はむし歯や歯周病のリスクが高くなります。 ブラッシング指導を受け、正しく歯磨きをしましょう。
外科的矯正治療
顎変形症(がくへんけいしょう)とは、あごの大きさや形などの異常のために顔面の変形を起こし、咬み合わせに問題が生じている状態を言います。
骨格的なズレの大きい顎変形症患者(上顎前突症、下顎前突症、開咬症、顎骨非対称症例)において、あご切りの外科手術を併用して、機能的ならびに審美的障害を改善する治療を行います。歯の矯正治療だけで行うより、劇的な変化を伴うことが多く、外科矯正が必要と判断された場合、手術、治療すべて保険が適応されます。すべての矯正歯科医院で保険が適応されるわけではなく、大学病院などと同等の設備がある、指定された医療機関のみです。
上あごに対し、下あごが大きく突出している骨格性の下顎前突の患者様です。上下左右の第一小臼歯を抜歯し、術前矯正に1年半程度、手術後の咬み合わせ調整の術後矯正に6ヶ月程度の期間を要しました。手術を併用した矯正治療をおこない、治療後は、前歯のかみ合わせも正常になり、お顔の印象も大きくかわりました。

●期間・費用
- 患者
- 10代 女性
- 治療期間
- 2年7か月
- 費用(税別)
- 矯正治療 手術 保険対象
- 入院
- 11日
●リスク・副作用
矯正治療の経過および治療結果には個人差があります。 また、矯正治療中はむし歯や歯周病のリスクが高くなります。 ブラッシング指導を受け、正しく歯磨きをしましょう。
上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)
上下顎前突とは、上と下の歯が前方へ突出してしまう状態を指す不正咬合です。日本人には比較的多く見られる症状と言われています。 前歯が突出しているため、口が閉じにくく、唇を閉じるときに力が入ってオトガイにシワが寄ってしまいます。
上下左右の第一小臼歯を抜歯し、上下の前歯を後ろに下げたことにより、口元もすっきりとした印象になりました。
自然に口が閉じられるようになり、口元の突出感も改善されました。

●期間・費用
- 患者
- 10代 男性
- 治療期間
- 2年8か月
- 費用(税別)
-
検査診断料:10,000円
装置代:750,000円
調整料:5,000円
リテーナー代:40,000円
●リスク・副作用
矯正治療の経過および治療結果には個人差があります。 また、矯正治療中はむし歯や歯周病のリスクが高くなります。 ブラッシング指導を受け、正しく歯磨きをしましょう。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上顎前突(じょうがくぜんとつ)とは、奥歯を咬み合わせたときに上の歯が下の歯よりも前方に出てしまう状態を指す不正咬合です。
上顎前突(出っ歯)の原因は遺伝的な骨格と歯の大きさのバランスが原因となることが主です。
その他指しゃぶりやおしゃぶり、舌癖などの日々の生活習慣が原因となることもあります。口元をリラックスさせても口が閉じにくい、前歯で物をかみにくいなどの症状を伴うことがあります。
前歯が出ていて唇が閉じにくいことがお悩みでした。
上下左右の第一小臼歯を抜歯し、前歯の突出感もなくなり楽に口を閉じられるようになりました。

●期間・費用
- 患者
- 10代 男性
- 治療期間
- 2年6か月
- 費用(税別)
-
検査診断料:10,000円
装置代:750,000円
調整料:5,000円
リテーナー代:40,000円
●リスク・副作用
矯正治療の経過および治療結果には個人差があります。 また、矯正治療中はむし歯や歯周病のリスクが高くなります。 ブラッシング指導を受け、正しく歯磨きをしましょう。
叢生(歯のでこぼこ)
叢生の原因は、歯とあごの大きさが合っていないことにあります。あごに対して歯のサイズが大きい、または歯に対してあごが小さいことから、歯がきれいに並ぶだけの充分なスペースが得られないために起こる症状です。ごく軽度であればあごを広げることで対応できる場合もありますが、あごを広げることには限界があります。歯をきれいに並べ、横顔も突出なくきれいに仕上げるためには、抜歯が必要になります。
でこぼこの程度が強いため、上下左右の第一小臼歯を抜歯しました。抜歯をせずに歯を並べると口元が突出して美しい横顔が得られないこと、また無理に歯を並べることで後戻りのリスクが高くなることから、抜歯を選択しました。
歯のデコボコがなおり、きれいな歯並びになりました。矯正治療後、上下の前歯が後ろにさがり、口元もすっきりした印象になりました。

●期間・費用
- 患者
- 20代 女性
- 治療期間
- 2年3か月
- 費用(税別)
-
検査診断料:10,000円
装置代:750,000円
調整料:5,000円
リテーナー代:40,000円
●リスク・副作用
矯正治療の経過および治療結果には個人差があります。 また、矯正治療中はむし歯や歯周病のリスクが高くなります。 ブラッシング指導を受け、正しく歯磨きをしましょう。
反対咬合(下顎前突・受け口)
下顎前突とは、下の歯が上の歯より前に出ているかみ合わせの状態で、反対咬合(はんたいこうごう)、受け口ともいいます。滑舌が悪くなることが多く、特にサ行、タ行、ラ行が発音しくいなどの症状があります。また上下の前歯があっていないため、前歯で物を噛むことがむずかしい場合もあります。原因は遺伝による骨格などが大きく関係しています。
反対咬合 症例1)
前歯のかみ合わせが反対なのを気にされて来院されました。
永久歯が生えそろう前に、I 期治療として、前歯の反対咬合(下顎前突)の治療をおこないました。その後、永久歯が生えそろっても反対咬合が再発することはなく、永久歯がきれいに生えてきましたので、II 期治療(永久歯列の矯正治療)は必要なく、I 期治療のみで矯正治療を終えることができました。

●期間・費用
- 患者
- 10代 男性
- 治療期間
- 6か月
- 費用(税別)
-
検査診断料:10,000円
装置代:200,000円
調整料:5,000円
リテーナー代:10,000円
●リスク・副作用
矯正治療の経過および治療結果には個人差があります。 また、矯正治療中はむし歯や歯周病のリスクが高くなります。 ブラッシング指導を受け、正しく歯磨きをしましょう。
反対咬合 症例2)
主訴はかみ合わせが反対であること、下あごや下唇がでていることを気にして来院されました。治療期間は2年3ヵ月。上下左右の第一小臼歯を抜歯し治療を行い、かみ合わせはよくなり、下あごや下唇も後退し横顔もきれいになり、患者さんはたいへん満足されておりました。

●期間・費用
- 患者
- 10代 男性
- 治療期間
- 2年3か月
- 費用(税別)
-
検査診断料:10,000円
装置代:750,000円
調整料:5,000円
リテーナー代:40,000円
●リスク・副作用
矯正治療の経過および治療結果には個人差があります。 また、矯正治療中はむし歯や歯周病のリスクが高くなります。 ブラッシング指導を受け、正しく歯磨きをしましょう。