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低侵襲抜歯

歯を抜く時には歯と歯槽骨の間にある歯根膜に器具を入れ、
縦横方向や斜めに力を加えて揺らしながら抜歯していきます。
もちろんその際周囲組織には最大限に配慮しますが、
ある程度は歯肉や歯槽骨を挫滅させてしまうのです。

その挫滅により炎症が起き吸収(痩せ)してしまうので、
極薄の器具を隙間に入れてツイストせずマレットで槌打したり、
様々な方法で挫滅が最小限になる様に工夫します。
と言っても歯質そのものがボロボロってことが多いんですよね。

このべネックスは歯を歯軸(垂直)方向に牽引して抜歯する器具。
歯髄部分に器具を固定してクレーンの要領でワイヤーが真上に引っ張ります。
もちろんこれが使えるケースとそうでないケースがありますが、
あまりボロボロでない前歯の抜歯即時埋入の際にはかなり有効なのです。

結構前から気に入って使っていたのですが、
最近また使う機会が多いのでもう一つ購入しました。

このべネックスにはいろんな思いがありまして…。

数年前にこの器具をFacebookのクリニックページで紹介したところ、
いきなり「こんな使えない器具情報を乗せるな」と乱暴に書き込みされた。汗
その方は同業者で一応申請頂きましたので友達になっていたものの、
1度もお顔見てご挨拶交わしたこともない全く面識のない人。

たまにありますよね…。

ちょっとどうかな…って思っても、
それをグッと飲み込める人もいれば、
言葉に出さないと気がすまない人もいる。
SNSなんですから書き込むときには細心の注意を図らないとね。

このべネックス。
あくまでも私が好んで使用しているのです。
最近抜歯即時埋入する先生で使う方が増えましたね。

厳しいコメントは困ります…。ブルブル

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