上顎奥歯のインプラントは難易度が高い。
その理由は
・上顎骨は下顎骨に比べて骨質が軟らかい
・副鼻腔(上顎洞)と言う空洞があるため骨量も足りない
からである。
下顎臼歯部には積極的にインプラント治療するが、
上顎はちょっと…と言う歯医者さんが多いのもこれが理由。
しかしこちらの患者様の様に奥にかける歯がない場合、
取り外し式の入れ歯も固定源を反対側に取らなければならなくなり、
かなり大きな装置になって違和感も大きい…。
固定式のインプラント治療を希望されたので、
不足部分を増骨してインプラントを行うことに。
本日静脈内鎮静下でサイナスリフトを行いインプラント埋入。
頬骨を直径約15ミリほど開窓し中の膜を破らずに剥離する。
そのスペースに大量の骨補填材料を填入しインプラントも埋入。
約20分ほどのスムーズな手術でした。
カムログインプラントプロモート
26番 直径4.3ミリ 長さ9ミリ
27番 直径5.0ミリ 長さ9ミリ
既存骨は26番部で3ミリ、27番部で2ミリしかない。
抜歯後放していた期間が長かったので下の奥歯が伸びている。
こんな状況で患者様はインプラント治療をご希望されました。
4か月ほど骨結合するまでの期間を待ち、
その後2次手術を行って最終上部構造の製作に。
麻酔から覚めて手術の説明を行いました。
安心して手術に臨めたと嬉しいお言葉頂きました。