下顎骨の中には下歯槽神経が走行しており、
前方の口角のやや後ろくらいで外側に出てくる。
歯の場所で言うと下顎の4番目と5番目の小臼歯付近。
ここをオトガイ孔と言います。
骨に穴があいておりその穴から神経が外側に出ている。
最近はCTで3次元的な位置を確認できるのであまりしませんが、
昔はその周囲を剥離して直接目視で確認してオペをした。
今もシビアなケースの場合はそうします。
この神経を傷つけてしまうと感覚が鈍り、
いわゆる知覚麻痺のような状態になってしまう。
運動神経ではないが麻痺が起きてはいけない。
上のレントゲン写真で赤いラインが下歯槽神経。
前方のくるりと曲がっている先端部がオトガイ孔。
頬側の骨にかなり大きなダメージがあったが、
初期固定の良いタイプのインプラントなので、
理想的な位置に埋入できた。
カムログインプラントシステム
コーンログプログレッシブライン 直径4.3mm 長さ13mm
オトガイ孔真上にインプラント先端が…。
パッと見は怖いと思われるかもしれませんが、
CTの3次元データで事前に危険部位を確認し、
安全にインプラント埋入手術を行っております。
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