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インプラント

地方の大学病院からインプラント治療のご紹介

インプラントの治療ご紹介を多くの歯科医院からいただきます。

今回のインプラントの治療は、地方の某国立大学病院からのご紹介でした。

ご自分が担当されている患者様が上京されるからと言うことでのご依頼。
上顎6番部分で口蓋根は意図的に残してあるということでした。
最近は感染原因になっていなければすぐに抜歯してしまうのではなく、
周囲組織を温存するために意図的にインプラント埋入時まで歯根を残すことがあります。
また、その歯根を極薄にして長期的に残したままインプラント治療を行う方法もあります。
歯根周囲の歯根膜の力は偉大ですのでその力を最大限に利用して組織再生したり温存していきます。

局所麻酔後に歯肉を切開剥離すると歯根の一部が見えたので周囲組織に配慮しこれを除去します。
その後感染物がないかをチェックしながら綺麗に掻把して、インプラントを埋入するための位置を確認します。
抜歯した穴が残った状態でのインプラント埋入は器具が滑り位置が狂いやすいので慎重に行わなければなりません。
予め避けられない将来の骨吸収を予測してやや口蓋寄りにインプラントをポジショニング。
支持骨が不足した場合は様々な骨造成を行いますが今回は上顎洞内は何もせず抜歯部位のみの簡単な骨造成のみ。
簡単な抜歯即インプラント埋入+骨造成は約20分ほどでスムーズでした。

インプラント術後の3方向からのCT画像

上顎大臼歯部は骨質が軟らかく初期固定に苦労するケースが多いです。
今回も軟らかめだったので初期固定の良いセルフタップ型インプラントを使用しました。
カムログインプラント プログレッシブライン 直径5.0ミリ 長さ9ミリ
骨造成を行ったのでテンティングさせるために意図的に高さ2ミリの延長ヒーリングアバットメントを使用。

4か月ほど経過したらオステルで結合力を確認し固定式の仮歯に交換します。

意図的に歯根を残す治療法 ソケットシールド・ルートメンブレン

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