抜歯か保存か…。
A医院で抜歯しなければならないと言われた。
B医院でまだ残せるんじゃないかと言われた。
B医院の先生は親切だ。
A医院はすぐ抜く歯医者だ。
そんな評価をいただきそうです。
よくありますよねこういうことって。
でも…本当にそうでしょうか。
B医院の先生は抜歯後の選択肢が乏しいので、
使えるだけ使おうと言う気持ちだったのかもしれない。
1年持っても半年持っても1か月持たなくても、
まだ抜かずに残せるんじゃないかには違いない。
ただしその時には今よりも周囲組織に悪影響があります。
A医院の先生は長い目でみて答えてくれたのかもしれない。
半年や数か月しか持たないのであればあきらめてもらい、
次の処置が大掛かりにならないようにしたほうがいいのでは。
骨吸収がこれ以上進めば骨造成はだんだん大掛かりになるし、
成功率も低下してくるのである…。
要するに物差しの違いです。
このブリッジの奥歯の土台は完全な歯根破折を起こしており、(上記写真)
周囲の膿が酷く骨吸収も広範囲に起こしていた…。
手前の土台とつながっているのでポロっと取れないだけで、
単独ならとっくに自然に抜け落ちてたような状況。
手前の歯も厳しい状態になって来てるのがわかると思います。
1か月半経過した本日2本のインプラントを埋入。
手前の歯はなんとか保存することができました。
奥の抜歯部分はインプラント埋入と同時に骨造成。
中間部分はすでに骨が回復してたので通常埋入。
約15分ほどのシンプルな手術でした。
その場限りの優しい言葉をかけてくれる人。
厳しいけれど本質をついたアドバイスをしてくれる人。
どちらが自分にとって必要ですか?
歯科医師も人間です。
その人の性格がクリニックのコンセプトに影響もします。
私は断然後者で対処療法よりも原因根絶型を望みます。
もちろん患者様とよく話し合ってすり合わせを行いますが、
無責任な傷口に絆創膏的な歯科診療は行いません。
KU歯科クリニックはそういうコンセプトの歯科医院です。
あなたの通院している歯医者さんはどっちのタイプですか?
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