・クラウンマージンは適切か?
・色や形態が周囲との調和はとれているか?
・クラウンの適合は良いか?
補綴物の必要最低条件である。
右上犬歯に補綴物が入っているが、
適合、調和、形態のどれをとってもちょっと。
周囲にも問題がある歯がたくさんあります。
優先順位を決めて治療を少しづつ進めています。
ひとまず目立つこの犬歯。(写真上中央)
これを外して感染歯質を削合し、
あえてマージン(クラウン接合部)はほぼ変えない。
かなり浅めの状態のままでまず仮歯に交換。
準備した仮歯ではなくユニットサイドで私が製作した仮歯。
あえてボリュームをグッと落としておいた。
約1週間経過し本日来院した状態。(写真下)
歯肉のボリュームがアップしています。
元々八重歯だったそうで歯がちょっと長い。
長いのが目立たないよう歯肉色のピンクレジンをちょっと。
毛細血管入りのを歯頚部付近に付けてみました。
これから本格的なプレパレーションを行い、
歯肉の内縁上皮を意図的に触って成熟を促し、
軟組織の再付着させながら歯肉ボリュームをアップ。
歯周外科処置で行うのではなく、
あくまで保存的な方法でどこまで綺麗にできるか。
トライしてみようと思ってます。
まだ仮歯ですが患者様は喜んでいただいたようで。
とてもとても嬉しく思います…。
人間の生体に勝るものなし