前歯のインプラントの仮歯の重要性 | KU歯科クリニック|インプラント、矯正歯科、審美・ホワイトニング・インビザラインなど歯科(歯医者)|東京 渋谷・新宿・銀座・青山一丁目外苑前・三軒茶屋【世田谷】・成城学園・品川【青物横丁】

インプラント

前歯のインプラントの仮歯の重要性

インプラントの上部構造(セラミックなどのかぶせ物)を製作する。
前歯の場合は機能的回復はもちろんですが、
周囲との調和を図り美しく仕上げなければなりません。
インプラント治療においてとても重要なステップになります。

天然歯のセラミッククラウンを作るのとはかなり違いがあり、
そのポイントをしっかり理解し押さえておくことが大切。

インプラントの方が血流量が少ないし歯肉貫通部の付着も貧弱。
なので予め手術で歯肉を移植しボリュームをアップさせておいたり、
将来少し痩せて組織の形が変わっても問題が起きにくいように、
埋入位置を内側にしておくなど様々な配慮をしています。

上のケースは現在前歯4本が全て仮歯です。
左上1番(写真では中央右側)がインプラント。

他は昔他の歯科医院で行ったセラミックを外した天然歯。
上は4本の仮歯を装着した当日の口腔内写真ですので、
インプラント部分は歯肉が少し押され貧血しています。
下は仮歯装着後1か月経過した今日の口腔内写真。
10分以上たってもこの貧血帯が消えない場合は、
時間の経過とともに歯肉はやや退縮すると言われており、
予想通り1か月後の口腔内写真では少し退縮…。
しかし軟弱だった周囲歯肉はすっかり落ち着き馴染んできている。

天然歯と違いインプラントは深い部分から私たちが作ります。
もちろん骨の中の人工歯根部は当たり前ですが、
骨がなくなり外から見える歯の部分までの間(歯肉貫通部)。
この最も重要な部分も私達が自由に作るのです。

この形は仮歯の段階で理想的に仕上げておかなければならない。
そうしないと最終上部構造を装着した後組織の変化が起こる。
上の写真のような歯肉の形態変化が後で怒っては大変。
なので仮歯で変化させ切ってから製作に入るのです。

自由と言うと簡単そうに見えますがむしろ逆。
インプラントにおける歯肉貫通部の歯肉は再生が困難。
またその形態のまま長期間維持することもまた困難。
血流が少ないし付着も軟弱なのでとても難しいのです。

だからこそインプラント治療独特の工夫が必要で、
ここから先の最終的なセラミックの装着まで。
1ステップも気を抜けないのです。
仮歯って重要なんですよね。

仮歯の1か月後…でした。

関連記事

KU歯科クリニック東京

クリニックのご案内