昨日で終了したインプラント総合3日間コース。
最終日午前中は上顎洞底挙上しての骨造成。
改めてオステオトームを利用するソケットリフトをじっくりと。
オステオトームは上顎洞底の皮質骨を貫通する目的のものと、
軟らかい骨質を圧迫して硬く仕上げる目的のもので構成。
ストレートの前歯用と曲がってる奥歯用の2種類に大別され、
更に段階的に細いものから太いものまでラインナップされている。
なのですべて揃えるとかなりの本数になり器具セットは重い。
このストマ(独)のオステオトームキットは海外で購入した。
かれこれ15年以上前に学会でドイツに行ったときだったと思う。
これは先端部分が着脱できるのでキットとしてはとてもシンプル。
ハンドル先端を回転させると先端部分が固定される。
先日久しぶりに使ったがとても快適だった…。
オステオトームキットは全医院合わせておそらく5つほどある。
このストマのセットはたしか2セット目の購入だったはず。
当時としてはかなり高額で思い切った買い物だったが、
今もこうして快適に使用できているのはさすがですよね。
回転して広範囲に上顎洞粘膜を挙上する器材もあるが、
上顎洞底の皮質骨での維持力がなくなる可能性が高くなるのと、
微妙な感覚で骨質を確認することが逆に難しくなる。
なので今でもこの手用タイプを使用している。
重さ、質感、精密度…どれをとっても大満足。
もう売ってないんじゃないかな…。