50代女性。
1年半前に腰を圧迫骨折。
その後骨粗鬆症の注射を半年に一度行なっている。
6年ほど前に当院でインプラント治療をされ経過良好。
今回は反対側の奥2本をどうするかと言うことになり、
患者様は同じくインプラントをご希望された。
主治医の先生に相談すると、
「手術を閉鎖創にして欲しい」
とご指示頂きました。
骨粗鬆症の治療を行うと骨を硬くする反面、
骨が表面に露出した時に治癒が悪く、
最悪の場合は壊死することも稀にあります。
なのでインプラント治療を行う場合は、
歯肉で隙間を埋め外界からの交通を遮断しなければならない。
骨が露出する時間を作らないよう注意が必要。
つまり貫通させる1回法ではなく完全に閉じる2回法が安全。
上の写真の様に緊密に縫合しました。
でも実はインプラントがどうのと言う前に、
抜歯するときの方が注意が必要なのです。
抜歯した穴からきちんと出血して、
その血液が血餅となり穴を封鎖。
そして開放創にならないような緊密な縫合。
こういった注意が必要です。
そういった注意点を守って行えば、
抜歯もインプラントも可能。
最初からあきらめてる方も多いようですが、
外科処置のスキルのある先生はこんな対応ができるはず。
是非ご相談して見てください。
ここ数年サプリの様に骨訴訟症のお薬を飲んでる方が増えた。
ちょっと安易に飲んでるんじゃないかなと危惧することも。
まだ飲み薬の場合は良いのですが注射となると注意が必要です。