国内外に無数のインプラントシステムはありますが、
メジャーシステムは目的に応じた複数のラインナップがある。
もちろん1つのモデルで全てのケースに対応できれば良いが、
今やインプラント治療は、様々な症例、幅広い年代に使用。
オールラウンド型から目的に合わせたオーダーメイド型。
インプラントもそういう方向性に向かっている…。
手術回数を最小限にした「抜歯同時インプラント埋入」。
条件が揃えば痛みや腫れの回数を少なくできるし、
組織の元の形態を温存しやすいので仕上がりも良い。
しかし抜歯してできた穴があるために、
理想的な位置にインプラントを埋入することが難しい。
固定を優先するがあまり太くなったり深くなったりしやすい。
抜歯して嚢胞摘出し汚物を徹底的に掻把する。
その後硬くなった内部の骨表面を改善しインプラント埋入。
こういったケースには骨にストレスをかけないソフトデザインより、
強固な初期固定を取りやすくしたデザインが求められる。
大きな穴に太すぎないサイズのインプラントを理想的な位置に。
そして隙間には骨造成を同時に行う。
将来骨吸収が起きても大きな問題にならないように、
埋入ポジションはやや口蓋寄りに。
約3か月半~4か月このまま待って、
上部構造の製作に入る予定。
メジャーメーカーには、
・多少の歯肉退縮をしてもトラブルにならない高齢者向け
・軟組織のボリュームを出し角度補正しやすい審美領域用
・軟らかい骨や抜歯部位に強固な固定を出しやすいタイプ
などなど複数ラインナップされている。
目的に合わせたオーダーメイドインプラント治療。
これからの時代はこれかと思います。