生まれつき永久歯の本数が少ない人が最近とても増えています。
後に生えてくる永久歯がないので乳歯の歯根も溶けずそのまま残ることもありますが、
元々乳歯は貧弱なので大人の咬合力に耐えられず揺れたり神経が死んでしまうことが多いです。
前後の歯に挟まってしまい取れずに歯肉が膿んでしまうこともあるので注意が必要です。
こちらの患者様は19歳。(治療開始時 写真上)
上下の小臼歯全てありませんので合計8本もの永久歯が足りません。
上顎2本の乳歯は歯根も長くしっかりしていたのでそのまま残し矯正治療で動かし、
下顎3本の乳歯は虫歯で歯根も吸収してきていたので抜歯することにしました。
約1年半近く歯列矯正を行いほぼ歯列もスペースも固まってきたので、
本日下顎に左右2本づつの合計4本のインプラントを埋入しました。(写真下)
1か月半ほど経過したらインプラントが骨結合するので固定式の仮歯を装着し、
それを含めて全体の歯列矯正の最後の微調整を行っていきます。
そしてインプラントの仮歯を最終的なオールセラミッククラウンに交換。
そして後は矯正の戻り防止用リテーナーをお渡しして終了です。
右上と左下の親知らずはタイミングを見て抜歯しなければなりませんね。
インプラントだけ… 矯正治療だけ… ではなく、歯科の問題はこういった複合的なことが大半です。
総合的な診査診断と計画的な治療計画が大切ですね。
乳歯晩期残存からインプラントへ
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