何度も何度も丁重ににお断りしたのですが、
A教授から直接お電話頂きまして断り切れなかった。
明日とある研究会で講演させて頂くことになりました。
場所は東京大学医学部付属病院。
「インプラントの即時過重を探求する」
と言うテーマで1時間づつ3名で。
良いのか悪いのかわかりませんが私は最後。汗
事前抄録はこのように提出しました。
「低侵襲治療による即時埋入インプラントについて」
梅田和徳
マテリアルの向上やデジタル化の発展により、歯科治療全体が加速的
に大きく変化している。インプラント治療も、可撤性義歯に違和感を訴
える一部の高齢者の治療から、健康な歯に負担をかけない若年層のオー
ダーが増えてきた。臨床においては、機能回復はもちろん、高い審美性、
低侵襲治療、治療期間の短縮、治療中の生活への影響など様々な患者リ
クエストに応えるために配慮しなければならなく、特に痛みや腫れを最
小限にする低侵襲治療を求める患者の声は日々増している。
低侵襲インプラント治療を追求するために、骨造成や軟組織移植など
組織回復や固定式暫間補綴物の装着などをインプラント埋入や抜歯と同
時に行うようになり、従来の待時埋入法のステップで行った場合と同等
もしくはそれ以上の結果を多く目にするようになった。当初の周辺組織
の形態を崩さない即時インプラント治療が、審美領域の中程度くらいま
でのダメージのケースでは有効であることを日々臨床実感し、そのコン
セプトを他部位のケースにも応用するようになった。
日本は世界で類を見ない超高齢化社会に突入しており、一部の歯科医
からはインプラント治療に否定的な声も聞こえてくる。シンプルなイン
プラントケースをよりシンプルに行うことは、晩年のインプラントを含
めた口腔環境管理のヒントにもなる可能性が高く、身体の一部として長
期間安全に機能させてQOLの向上に結び付くのではないかと考える。
とこんな内容でお送りいたします。