他の歯科医院で行ったインプラントの相談。
5年、10年、15年と時間が経てば、
治療してもらった医院に行けなくなることもある。
最近こういった相談はとても多く内容は様々です。
骨吸収や歯肉の炎症などシビアなものももちろんありますが、
上部構造の緩みなど割と簡単な対応で済むものもあります。
インプラントは通常3つのパーツで構成されており、
歯槽骨内に手術で埋め込むフィクスチャーと、
最終的な歯になる上部構造のクラウンと、
それをつなぎ歯肉を貫通するアバットメントに分かれてる。
アバットメントの役割は様々で、
過剰な咬合力がかかり過ぎた際に緩んでくれたり、
深い部分に炎症が起きた際などに、
アバットメントごと外せればクリーニングが深部に行き届く。
…等々、いろんな役割があるのです。
一部アバットメントのない1ピースタイプもありますけどね。
そんなわけで、
フィクスチャーとアバットメントはネジ。
アバットメントとクラウンはネジか接着剤。
で固定されてるんです。
時々何らかの理由で緩んでしまったり、
逆にあえて外して清掃することも。
問題なのが各システムでネジの企画がかなり違う。
サイズが違うドライバーを入れて回せばネジ穴がなめてしまうので、
そのシステムの規格サイズドライバーで適正トルクで締めなければならない。
このツール1つあればあらゆるシステムのネジに合います。
いちいちレントゲン写真見てどのメーカーかを予想しなくてもいい。
今日も15年前に他院さんで行ったインプラントが緩み、
1度外して清掃し再度適正トルクで締め直しました。
こういったアフターフォローも大切です。