インプラントはチタン製の人工歯根を歯槽骨内に埋入し、
失った天然歯の代わりに身体の一部として機能させます。
入れ歯やブリッジに比べ健全歯に負担をかけず違和感も少ないですが、
長期的に使用していくと不具合が起こることもあります。
しっかりメインテナンスをしていけばいきなり大きな問題が起こることは少ないですが、
上部のセラミック部分が緩んでグラグラしたり、外れてしまうトラブルはあります。
残念ながらメーカーごとにパーツが異なり互換性がないので、
上部構造の不具合が起きた際に困る人が多くいらっしゃいます。
KU歯科クリニックではほぼ全てのインプラントシステムを取り扱っているため、
他院で行ったインプラント治療の不具合やサポートを行うことが可能です。
レントゲン写真の3本は海外で行ったインプラント治療。
右の2本のインプラントはバイコンというインプラント。
インプラントと上部をつなぐアバットメントという中間構造体を
スクリューではなくマレットで槌打して固定するのが特徴。
今回はアバットメントが緩み上部のセラミックが外れたという相談でした。
左のインプラントはジンマーバイオメッドのスプラインというタイプ。
こちらも1年ほど前に上部構造を当院でやり直しました。
3本ともにインプラントと歯槽骨との結合は問題はなし。
今回は、チェックとクリーニングと上部構造の再製作と再セット。
メーカー、タイプ、サイズなど確認済ですので今後再び何かあっても安心です。
これから新たにインプラント治療を行うことももちろん大切ですが、
すでに口腔内で機能しているインプラントのメインテナンスやリカバリーも重要です。
しかし人工物なので、パーツや器具器材がメーカーによって異なることや治療責任の問題などから、
他院で行ったインプラント治療のメインテナンスやリカバリーに消極的な歯科医院が大半。
諸事情でインプラント治療を行った歯科医院に通院できなくなった多くの患者様が困っております。
長い期間が経過すればだれもが転居や閉院など様々な事情がありますからね…。
KU歯科クリニックグループは他院で行ったインプラントのリカバリーやメインテナンスも行います。
様々なメーカー・システムの取り扱いがありますのでお気軽に是非ご相談ください。
インプラントの緩み
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<この症例の担当医師>
外科:梅田和徳
補綴:鎌田昌美、牧野正太郎