タッチパネルで注文するとお皿がカーリングの様に運ばれてくるお寿司屋さんもあれば、
1つ1つ大将から手渡しで渡されてそのネタに合うお酒と一緒に食べる1年半待ちのお寿司屋さんもある。
両方ともお寿司屋さんです。
24時間365日営業しているコンビニエンスストアで忘れてた祝儀袋を買うこともあれば、
大切な方へのお祝いなので自宅から数時間かかる日本橋のお店で祝儀袋を購入することもある。
こちらも両方とも同じ祝儀袋だ。
ニーズの違いでどちらがどうのということはない。
でもお店側のコンセプトとニーズの認識に大きな差があるとストレスが発生することがある。
昔と違ってどんな業種もホームページなどでかなり細かな情報発信をしているし、
実際に行った方が撮影した写真も見れるし評価が書いてあったり採点までされてる。
何が基準かあいまいなものもあるが行かなくてもある程度の様子をうかがうことはできるのだ。
実際に訪れたお客様の生の声はこれよりさらにエビデンス(科学的根拠)が高い。
その人の人となりがわかっているから関係の深い人であればあるほど評価の信ぴょう性が高くなる。
医療機関も全く同じで「対処療法中心」のところもあれば「全体解決予防型」のところもある。
日本は長年国民皆保険制度を実施してきたので「対処療法中心」の医療機関のほうがはるかに多い。
特に歯科の場合はそれが顕著で口腔内の予防定期健診の意識は欧米のそれから比べるとかなり低く、
なりたい職業ランキングにもそれが如実に表れている。(欧米では歯科医が現在もトップ5にいる…涙)
とにかく一般の方から心配されるくらい歯科医院が多いのは間違いない。(全国約7万件弱)
だから私たち歯科医院は患者様から選ばれる立場にあるのです。
KU歯科クリニックはしっかりとしたコンセプトを持って今年23年目に突入しています。
医療の基本である「目の前の困っている人を助ける」為の健康保険診療も行っているが、
基本的には「対処療法型」ではなく「原因の根絶・全体解決・予防メインテナンス型」です。
この辺りを勘違いされてしまうといわゆる「ニーズの違い」が生じてしまいます。
歯は1本単位ではなく口腔という1つの組織です。
マイクロスコープで拡大して診る精密診療も大切ですが、
正しい診断をし患者様に合わせた固有の治療方針を立てるには、
逆に離れて遠目に見ることの方がはるかに重要です。