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診療風景

ヘミセクション…その後

大臼歯において全て抜歯せず悪い方の歯根だけを抜歯し、
良い方の歯根を残すことをヘミセクションと言います。

こちらのケースは2年前に行ったヘミセクション。
下顎6番の近心根を抜歯し遠心根が残っている。
しかし腫れと痛みを繰り返し残念ながら抜歯。

手前の5番目の歯にも負担を求める形のブリッジだったので、
そこも2次う蝕になっていた…。涙

大臼歯はすり鉢の役割の歯なので横揺れに強い。
歯槽骨の中でガッチリ複数の足を広げているのです。
しかし神経がなく乾燥して片足でアンバランスになれば、
やはり長期的な経過はあまりよろしくないのが現実。

短期間しか持たないのに健康な歯を新たに削るのはねぇ。

なので当医院でヘミセクションを行う場合は、
このようなお話をしっかり行ってから患者様に選択していただく。

その後抜歯した部分の治療方法のお話になり、
入れ歯、ブリッジ、インプラントの3つ方法を説明。
入れ歯は違和感が大きいし前後に歯に負担をかけるので✕。
ブリッジは健康な歯を更に削るうえに負担が大きくなるので✕。
ということでやはりインプラントを選択されるわけです。
40代とお若いしヘミセクションでブリッジにして虫歯になったので当然と言えば当然…。

骨のダメージが小さかったのでちょっと早いけど本月末にインプラント埋入を行います。
局所麻酔でおそらく15分ほどで終わるスムーズなオペになると思います。
少しだけ骨造成を同時に行いますけどね。

健康な歯を触らない
健康な歯に過剰な負担をかけない
行った治療は長期予後が期待できるもの

スーパーGWあけで忙しい水曜日。
今朝も快晴の東京です。

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