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歯のよもやま話

迷う気持ちはわかりますが…

 

毎日たくさんのご相談をいただきます。
来院されてのご相談はもちろんですが、
電話やメール相談もとても多いです。

想像が容易な小さな悩みなら即答できますが、
イメージがわかない大きな悩みの場合は、
電話やメール相談では限界があります。

実際に口腔内を拝見させていただかないと、
答えられる範囲に限界があるのです。

インプラントできますか?
費用はいくらかかりますか?
期間はどれくらいかかりますか?

お気持ちはもちろんわかるんですが…。
上の写真のようなギリギリの状況の場合、
まずは「絶対にやらなければならないこと」を始めましょう。

まず痛みや腫れががあるのであればそれをなくす…。
そうしないと悪化の一途をたどるだけで冷静な判断さえできません。
最低限の大きなストレスをなくしてあげて、
咬めないならある程度咬めるように機能回復する。
どんな状況でもある程度食事ができるようにしなければなりません。

先々の心配ばかりして治療すべきタイミングがどんどん遅くなる…。
早く処置すれば簡単に済んだものが大掛かりな治療になってしまう…。
こういう感じでここまで悪化したんだろうな…って思うことよくあるんです。

虫歯治療で済んだものが神経治療までしなければならなくなり、
感染根管処置すれば保存できたものが抜歯しなければならなくなり、
早めに抜歯して膿もとっておけば広範囲な骨吸収にならなくて済んだかもしれない。

なので「絶対にやらなければならないこと」を早く初めて、
その初期治療しながら今後の事をしっかり考えていけばいいのです。

最近インプラント治療は手術のタイミングが早くなっています。
昔は抜歯後半年、今は平均2~3か月、条件揃えば抜歯と同時。
なので迷ってしまう気持ちもわからなくはありません。

将来の財源が心配されてはいますが日本は国民皆健康保険制度があります。
100%自費診療の歯科医院でなければ初診は保険診療でスタートするはず。
全体の状況確認するための基本診査や痛みをとる処置の大半は保険適応。
なのでまずはその「絶対にしなければならないこと」から初めて、
治療しながらじっくり考えていくことができるはずなのです。
小さな悩みはもちろん、大きな悩みであればあるほど、
そういった考え方を持ってもらいたいです。

欧米のように医療費が高額負担になってしまう場合は
「最初に全ての契約を結ばないと始めない」がありますが、
見直されて日本式の健康保険制度のようなものを導入する動きもあるようです。
もちろん早い段階で全体の治療計画を決めて準備をしっかり行い、
できるだけ無駄がないように効率よく進むというのが当医院の特徴の1つでもありますが、
大きな悩み・問題であればあるほど、じっくり慎重に考えることが大切だと思うのです。

なのでまずは
「どっちにしても絶対にやらなければならないこと」
を早くスタートしてください。
大半は健康保険適応範囲で少ない負担でできるはずです。
ここが遅くなればなるほど、状況は悪くなり
その結果身体的なストレスも大きくなります。
高い水準の治療を求めたときに条件が悪くなっていれば、
結果的に治療費も高額になるのです。

まずは基本の第一歩から。
あんまり先の心配ばかりしすぎないようにしてください。

いつもこんな感じのお話をさせていただいております。

 

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