初期のジルコニアは透明度がなくチョークみたいに不透明だった。
審美的に仕上げるにはジルコニアを内側のフレームとして使い、
表面にはポーセレンを焼き付け周囲との調和を追求しなければならず…。
そうなると内側のジルコニアは硬くが表面は軟らかくなってしまう。
時は流れ…ジルコニアも進化し今は透明度の高いタイプが沢山ある。
なのでケースに合わせて透明度や色味を選択して、
できるだけ強度を維持したまま色付けだけで仕上げたい。
高い審美性を追求する前歯の唇面くらいにしかポーセレンは築盛しない。
透明度の高い二ケイ酸リチウムとほどんど見た目の差がないので、
強度のあるジルコニアの出番が天然歯でもインプラントでも激増。
一時の審美性を追求して強度を低下させてしまうより、
強度が高く長期安定性のある材料で審美性を追求する
歯科技工マテリアルの進化は猛スピードなのだ…。
写真提供: デンタルスタジオ246