歯肉が退縮し隙間ができてしまうと、
審美性が阻害されてしまいます。
加齢の一言で片づけられたくありません。
インプラントの場合は血流量が少ないので、
歯槽骨や歯肉が退縮しやすいと言われてます。
そのため歯と歯の間の三角形部分(歯間乳頭)が
隙間で黒く見えてしまうことがある。
これをブラックトライアングルと言います。
こうならないようにするために、
様々な骨造成や軟組織移植をしたり、
痩せる前に痩せさせない工夫をしたり。
それでも加齢には逆らえないことがあります。
ところがその逆そのもあるんです。
になかったはずの歯肉が増えて、
ブラックトライアングルを埋めてくる。
それも時間がたってからジワジワと…。
これを歯肉のクリーピングと言います。
天然歯より形態の維持回復が難しいインプラント。
きちんと骨造成でき上部構造の形態が良ければ、
こんな風に自然回復してくるんです。(写真上)
上の写真は2年前の上部構造を装着日。
まだ隙間は空き歯肉も馴染んでいない。
下の写真は2年後の定期健診の写真。
歯肉は隙間を埋めるどころか縦に伸びて自然回復。
結合組織移植などの外科処置も大切なのですが、
その前に歯肉貫通部や上部構造の形態も大切なのです。
こちらのケースは骨造成のみで結合組織職はなし。
あくまで自然なクリーピングです。
インプラントは左上1番です。(写真では真ん中の右上)
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年2回の定期健診にもきちんと来院していただき、
かれこれ4年経過しております。
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