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抜歯・親知らず

ブリッジの支台歯の破折

歯根破折の大半は神経のない失活歯なことが多い。
生きてる歯は水分もあって粘りもあるのでまず折れない。
今日の患者様も真っ二つに割れて周囲は膿だらけ。
頬側の歯槽骨は溶けてなくなってました。

虫歯などで神経を取らなければならなくなり、
補強の目的で支柱を入れて差し歯をかぶせます。
神経を通じて栄養分をもらえなくなるので、
時間が経過してくると乾燥して劣化してくるのです。

そして歯質の薄いところから亀裂が入り感染。
くさび効果で真っ二つになってしまった…。涙

単独冠ならまだしもブリッジだと更に負担が大きい。
単純計算でも本来の5割増しになるわけですから。
自分がまかなえる咬合力以上に負担が大きくなり、
悲鳴を上げていつか崩壊するのです。

もしもこの部位を再度ブリッジにするのであれば、
2本欠損を2本で支える4本ブリッジになってしまう。
そうなると5割増しどころか咬合負担は倍増することに。
ではインプラント治療にするとなるとどうなるか。
上顎洞底が低くかなり骨量が少ない骨造成必須の難症例。
ちなみに患者様は40代前半の女性。

12年前に私が前歯に2本インプラント治療を行ってますので、
そのあたりを考慮してこれからどうするかをご相談。
目先のことだけではなく長期安定性を考慮した歯科治療。
広い視野で最適な治療法と口腔ケアをしっかり行います。

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