インプラントの隣にインプラント | KU歯科クリニック|インプラント、矯正歯科、審美・ホワイトニング・インビザラインなど歯科(歯医者)|東京 渋谷・新宿・銀座・青山一丁目外苑前・三軒茶屋【世田谷】・成城学園・品川【青物横丁】

インプラント

インプラントの隣にインプラント

当院で埋入した左上1のインプラント。

しっかりメインテナンスにもいらしてましたが、
海外にお住まいになることになり数年間中断。
帰国され「腫れがある」と久しぶりに来院され
レントゲン撮影をすると歯根嚢胞が…。(上写真黄色枠)

インプラントそのものに原因がなかったとしても、
隣の歯の問題でインプラントに影響が出ることあるんです。
今回もインプラントそのものには揺れや炎症はなかったが、
隣の2番目の歯根部分は歯肉が腫れて何度か破けた痕が…。

急いで対応することになりました。

歯肉を弧状に切開剥離するとすでに皮質骨の一部が壊れており、
感染部分を除去していくと大きな歯根嚢胞があった。
緊急歯根端切除+歯根嚢胞摘出を行うと、
インプラントがむき出しになっている。(写真上 黄色部分がインプラント)
洗浄と殺菌を繰り返し骨補填を行った。

隣の2番目の歯の歯根端切除+嚢胞摘出を行って3年半経過。
骨造成した部分もしっかり支持骨になっており一安心。
インプラントを支える骨も復活してるようでした。(写真上)

しかし今年夏前に歯根破折…。
上写真の白線方向に2か所の亀裂が縦に入り、
残念ながら抜歯となりました。(写真上)

抜歯をすると歯根膜からの血流がなくなるので、
周囲組織の形態が維持しにくくなります。
つまり前に入れた隣のインプラントの歯肉の位置。
審美的に重要な前歯ですので慎重に抜歯し、
1か月後にインプラント埋入と骨造成。

前回2次手術を行いオステルを計測。
「75」と良好な数値が出ていたので、
固定式仮歯の型採りを行いました。

嚢胞摘出の際に骨造成した部分は、
新たなインプラント支持骨となってくれてます。
そして隣に入れたインプラントも良好。(写真上)

こちらの患者様を担当させていただいてかれこれ15年近く。
御高齢になられましたので最小限の侵襲で最大の効果が出るよう、
予知性の高い歯科治療を提案していきたいと思います。

インプラントの隣にインプラントを入れる

って本当に大変なんですよ…。

関連記事

KU歯科クリニック東京

クリニックのご案内