インプラントの上部構造が取れた…。
そんなご相談をよくいただきます。
当医院には積極的にインプラントリカバリーを行っており、
他院で行ったインプラントの修理やメインテナンスを行います。
今回のケースは下顎大臼歯部の2本。
上部構造が緩んで外れただけと思いきや、
フィクスチャー(インプラント体)の外側が破損。
手前の歯のジョイント部にも亀裂が見つかった…。
20年以上前に行ったインプラント治療である。
国内メーカーのインプラントは骨吸収も全くなく、
上部構造も綺麗で全く問題はなし。
しかしフィクスチャーそのものの破折は致命的。
残念ながら撤去させていただくことになった。
本当に残念です…。涙
特殊器具を使用し周囲の歯槽骨を挫滅させないように注意して、
逆回転の力を加えて結合を外して慎重に撤去する。
1か月ちょっと経過した本日、新たなインプラントを2本埋入しました。
2本のインプラント埋入と骨造成で約30分弱。
スムーズにオペは終わりました。
ストローマンインプラント TL 4.1mmX12mm
大臼歯で咬合力が強いのでカラー部分が肉厚なものを選択。
ロキソリットと言うチタンにジルコニアが配合されてる材料なので、
強度があり破損の危険性が最も少ないかなと…。
骨造成も同時に行って1回法でオペは終了。
3か月ほど待って仮歯を装着予定です。
残念ながら破損してしまったインプラントですが、
しっかり20年身体の一部として機能してくれました。
これからまた20年…いやそれ以上しっかり機能してほしいですね。
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