目立たず取り外し可能なので取り組みやすいマウスピース矯正。
新しい矯正治療の方法としてここ数年とても注目されています。
当医院がこの治療を始めた当初の15年以上前は取り扱い歯科医院がほとんどありませんでしたが、
今はかなり多くの歯科医院で取り扱うようになり患者様もとても増えました。
またシステムもパイオニアであるアラインテクノロジー社のインビザラインだけでなく、
今や複数のシステムが存在し日本国内でも私の知る限り著名なものでも5社以上あります。
どのシステムも歯科医院から口腔内データを受け取った後に診断と治療計画を行います。
最終的な仕上がりなど細かなやり取りを行い後日プレートが送られてきます。
それを患者様にお渡し定期的にチェックを行っていくという流れになっています。
医院によって方針は様々で最初に全てのプレートを渡すところもありますが、
数枚のプレートを渡すところや1枚づつしか渡さない医院といろいろです。
当医院は大半のケースで最初は1~3枚づつお渡し、
順調に動き始めてから6枚~8枚のプレートをお渡しします。
その理由は、
・歯の移動スピードには個人差が大きいのでそのチェックを行わないと危険だから
・予定通り移動してないうちに次のプレートを入れると間違った歯の移動をするから
となります。
人は誰でも年齢を重ねると代謝量が減少してきます。
更に個人差も大きいので移動スピードをコントロールしながら進めなければなりません。
あまりにも早く動くと骨や歯肉が退縮して隙間ができたりし見た目が悪くなります。
しっかり移動してないうちに次のプレートを入れるということは余計なところが強く当たります。
歯根膜が過剰なストレスを受けて神経が死んでしまったりというような大変なトラブルになることも。
神経のない差し歯や補強用支柱が入っていて歯質が少ない場合は注意が必要です。
そんなこともあって当医院では約3週間~1か月おきには必ず来院してもらい、
実際の移動状況や歯肉や歯槽骨のチェックを行ってから次のプレートをお渡しします。
上記の写真のケースの患者様は20代の女性患者様。(写真上)
上は治療前の写真で前歯2本が内向きに倒れ両隣の2番目が大きく捻じれています。
下は治療開始後6か月の途中経過。前歯2本は前方に起きて両隣の2番目の捻じれも小さくなりました。
あと2~3枚のプレートで1~2か月ぐらいで仕上げと言った感じでしょうか。
医科も歯科もデジタルテクノロジーの恩恵をたくさん受けていますが、
ファジーな部分はやはり人間がしっかり確認し調整しなければなりません。
アライナー矯正を行う方が増えた分トラブルの相談も増えてますのでご注意ください。
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