東京・渋谷
親知らずと下歯槽神経
埋まっている親知らず…
と言ってもいろいろあります。
こちらの患者様の場合はほぼ真横。
歯肉の中で歯槽骨にすべて覆われているので、
いわゆる骨性の水平埋伏という状態です。
上の2次元画像を見ると下歯槽神経(赤ライン↑)にかなり近い。
胴体部の半分以上が神経に接しているように見えると思います。
ここまで真横ではないですが数年前に反対側もうちで抜歯。
神経麻痺などのリスクもありますが手前の歯への食い込みも大きく、
何度か痛みや腫れを繰り返しており将来の虫歯や歯周病も心配。
そんなことでやはり抜歯したいということで本日渋谷院に来院。
局所麻酔で約20分ほど…スムーズに終了しました。
出血も少なくて良かったですね。
このような親知らず抜歯の診断に保険適応でCT撮影ができるようになった。
3次元的に位置関係を確認できプランを立てやすいので外科処置が低侵襲になったし、
危険部位を注意してアプローチできるので安全性がかなり高まった。
CT画像の左上は親知らずと手前の歯の位置関係を上から見たスライス画面。
2次元のレントゲン写真ではイメージできない7番目の歯と親知らずの位置のズレがわかる。
歯列の真後ろに切開線を入れるのではなくやや頬側から切開したほうが視野が良い。
歯根も単独だったので食い込んでいる歯冠部の分割除去が済んだら、
危険部位の奥の根先部はすんなり取れてきた。
親知らず抜歯希望の患者様が多いKU歯科クリニックです。
7つの医院全てに歯科用CTが完備されています。
静脈内鎮静法で親知らず抜歯
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