インプラント治療はもちろんシミュレーションしてガイデッドサージェリーが良いのですが、
抜歯しなければならない歯が感染の少ない場合はフリーハンドで行うこともある。
抜歯同時インプラント埋入でも…。
感染が少ないというのは重度の歯周病でグラグラで歯根が歯肉だけでかろうじてついてるような状態。
逆にここまで悪くなると本来歯根があった場所には新しい歯槽骨が新生されてる事が多い。
歯周病で抜歯に至っているのでインプラント治療後のメインテナンスは注意していかなければならないが、
大きな歯根嚢胞で内部に大きな骨欠損があるようなケースに比べたら初期感染リスクは小さいし維持は取りやすい。
局所麻酔下で患者様に口を開けたり閉じたりしてもらって方向確認しながら行えば、
上のケースのように危険部位を避けて位置や角度や深さや間隔もプラン通りに埋入できる。
こちらは6本のインプラントを埋入し6番目から6番目まで12本の上部構造を予定。(写真上)
インプラントは左右6番目、4番目、3番目に11ミリの長さを埋入できた。
左側7番8番部位にはとてつもなく大きな歯根嚢胞があった。(写真右上の黒い部分)
そこにはインプラント埋入をしない計画なのでしっかり掻把しておけば問題なし。
危険部位が近接したり骨吸収が大きな難易度の高いケースの場合は、
術前の診断計画用だけではなく術後の確認用のCT撮影も行います。
よく咬めて美しいインプラント治療はもちろん。
痛みや腫れが少なく治療期間が短いのも可能な限り行う。
そして最も重要なのは「安全な治療」であること。
これはどんな時でも優先されなければなりません。
ガイデッドサージェリーだって正しく使わなければ失敗もあります。
ガイドに頼り過ぎることなくイージーケースはフリーハンドでもできるようにならないと。
どんな時でも想定外の事態は起こりますのでその為に経験値を高くしておかなければなりませんね。
ナビゲーションに頼り過ぎて道を覚えなくなっちゃったでしょ。
携帯電話、スマートフォンが普及して電話番号覚えなくなったでしょ。
それと同じです…。