頬骨の内側に上顎洞という空洞があります。
耳鼻科では副鼻腔ともいいます。
上顎臼歯部の歯が欠損しインプラント治療をする際に骨不足になることがあります。
上顎洞の最底辺は奥から2番目の6番部に相当することが多くその部位の欠損率も高い。
更にこの部位の骨質は下顎に比べてかなり軟らかくそういう意味でも難易度の高い部位。
骨量不足の場合はこの空洞の内部に骨造成しインプラントの支持骨を増やすのです。
様々な骨造成法がありますが最も大量に増やせる方法がこのサイナスリフトラテラルアプローチ。
頬骨の一部を15ミリ~20ミリ角で外し窓開けしその穴から骨補填材料を填入する。
術後の痛みや腫れは少しありますがインプラントを長期間維持させるには必要不可欠。
当医院でもかなりのケースのサイナスリフトをコンスタントに行っています。
既存骨が4ミリ以上あれば同時にインプラント埋入しますが、
それ以下の場合は5~6カ月待ってから改めてインプラント埋入を行います。
上顎6番部位の骨量は厚さわずか1ミリ…。
なのでサイナスリフトラテラルアプローチで大量に骨造成。
5~6か月後に骨造成を確認し改めてインプラントを埋入予定。
局所麻酔でしたので患者様に説明しながら約20分ほどで無事終了。
歯を失ったわけですから、骨量十分なことの方が少ないですからね。
「骨が痩せすぎてインプラントは無理…」
と言われた患者様。
是非ご相談下さい。