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インプラント

天然歯とインプラントの違い

歯槽骨を覆っている歯肉。
歯肉は歯槽骨を外に露出させないために
歯根やインプラントと付着している部分がある。

その付着の大きな役割を果たしているのが、
シャーピー繊維(上の図の青い線)である。
シャーピー繊維は歯根膜の中にもあるが、
今回はその上方の骨の裏打ちがない部分の話。

歯周ポケットの底部付近を拡大すると、
シャーピー繊維が歯肉やインプラントと付着して、
歯周ポケットの底部を決める壁となっている。
この付着が壊れるとポケットは歯槽骨に達し、
骨吸収が一気に進むことになるのだ。
それが天然歯なら重度の歯周病。
インプラントならインプラント周囲炎。

上の図のシャーピー繊維(青い線)をよく見てほしい。

右の天然歯では繊維が色んな方向に絡んでおり、
外界(歯周ポケット)からの細菌の侵入を防いでいる。
汚れは上から侵入してくるので横方法の壁が欲しい。
天然歯の繊維の付着方向はこんな理由で3次元的にできている。
天然歯はバリア機構が強固なのです。

一方左のインプラントではどうだろう。
繊維はインプラントと同じ方向に走行している。
汚れが入ってくる方向に対して順方向なので、
わずかなストレスで付着がはがれてしまい、
細菌が深部に侵入してくる…。

この付着が強固で幅広いことが歯槽骨の維持には重要で、
その結果天然歯やインプラントの長期予後にも密接に関係する。
インプラントは人工物なので周囲組織も自己防衛力が乏しい。

ではどうしたらいいか…。

1度付着したらその付着をできるだけ剥がさないこと。
せっかく歯肉が順調に治癒してきて付着が強固になってるのに、
無意味に何度も何度もその付着を壊してしまっている。

・インプラント埋入
・2次手術
・仮歯の型採り
・仮歯の装着
・最終上部構造の型採り
・最終上部構造の装着

従来のステップでインプラント治療を進めると、
器具の除去でかなりの回数の逆回転の方向の力を加える。
その結果せっかくの付着を壊すことになるのです。

他にも様々な理由もあるがこの逆回転のストレスは重要。
そして治療ステップを工夫することでその回数を減らし、
臨床上とても良い結果が出ている。

2019年後半はこういった工夫をふんだんに入れ込んだ、
インプラントアドバンスコースを開催。
10月は大阪で11月が東京です。

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