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インプラント

高齢者のインプラント治療

今まで母の歯をちゃんと見てなかった
自分が歯科衛生なのに…
なのでちゃんと診てほしい

患者様はうちの長期育休中スタッフのお母様。
拝見するとあちこちに問題があり全体解決をすることに。
まずは左下を安定させるためにインプラントを埋入。

36部に入っているインプラントは骨吸収が著しい。
全周が粗造面のインプラントであるにも関わらず、
全体の半分程の粗造面しか歯槽骨内にない状態。
粗造面は骨と結合しやすい反面、汚れが付着した際に除去が困難。
このように歯槽骨どころか歯肉の外にまで露出した場合は厳しい。

35部はオトガイ孔が下にあるので注意が必要。
少しでも長いインプラントを入れたいので、
オトガイ孔を避けやや近心に傾斜させて埋入。

37部は骨量十分だが下歯槽神経の位置が浅く、
これまた35部と同じような状態。
舌側側に傾斜埋入させ先端ギリギリまで埋入した。

35・37部はともに直径4,1ミリ長さ8ミリ。
トップには約2ミリの機械研磨面が付いている。
患者様は高齢ですし将来のリスクを考慮して、
こういった露出しても清掃しやすいタイプを選んだ。

2か月後に35・37部にブリッジタイプの仮歯を入れる。
その時にこの36部のインプラントを撤去する予定。

国内外に様々なインプラントがありますが、
患者様の年齢や口腔環境に合わせた提案ができているか?
審美性を追求するがあまり長期予後が残念な結果になってないか?
長い長い物差しで治療計画を提案することが大切なのである。

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