インプラントを支えるための歯槽骨は足りているが、
高い審美的なゴールを獲得するには組織再生が必要。
・他の部位から骨採取し人工骨と一緒に骨造成を行う
・周囲との調和を図るために結合組織を口蓋から移植する
外科処置の回数も増えますし痛みや腫れの大きくなる。
もちろん治療期間もかなり長期化します。
そこまで求めないです…
とシンプルな手技でのインプラント治療を選択される方や、
高いゴールを目指したくても健康状態を配慮される方。
そういった患者様もいらっしゃいます。
なんども歯根端切除を行ったりすると傷口が瘢痕化し、
血流の良くない組織になってしまうことがあります。
そういう組織への移植はうまくいかないことが多いので、
そういったリスクをこちらからお話しして選択していただきます。
こちらの患者様は3歯に渡る大きな嚢胞があり、
広範囲に歯肉が破れ排膿する場所も多かった。
骨吸収はもちろん歯肉がダメージを受けており、
大掛かりな移植をしても良い結果が出ないだろうと判断。
人工歯肉で審美性を改善しました。(写真上)
将来の歯肉の形態変化の際には人工歯肉部分に盛り足すことができる。
補綴物の取るはずしもスクリューで行っているため修理メンテが簡単。
この写真でもよく見ないとわかりませんよね。
特殊な口を広げるための器具を使ってますが、
通常は唇が被りますので気づかれることはないです。
このような位置に2本のインプラントが埋入されています。
周囲骨の厚みを十分確保しインプラントの骨吸収を防ぐために、
人工歯肉を使うからこそ両隣の歯とやや距離を取っています。
前歯ですので最上級の審美性が獲得できれば1番良いですが、
身体的な負担み見合うだけの結果が長期的に得られるか…。
担当医と話し合って慎重に比較検討し決めてください。
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