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インプラント

幅と高さの両方を3次元的に骨造成する…

  歯根破折は神経のない乾燥した歯が劣化し起こる… だけでなく、こんな生活歯でも起こりえるのです。 第2大臼歯ですから1番奥の大きな歯。(写真上左) 縦に真っ二つに破折線ありますよね。 この破折線から感染を起こし大切な歯槽骨を溶かしていきます。 溶け方にもいろいろあり落とし穴の様に周囲がしっかりしていればまだ良いですが、 堤防が決壊するかのように壁がないと骨造成の難易度は上がり成功率も下がります。 なんでもそうですが今までそこになかったものを一体化させるには、 一定期間「動かないこと」がまず絶対の第一条件。 インプラントそのものもそうだし歯肉移植ももちろんそうです。 それぞれの血流の走行が復活しなければ一体化しません。 骨折だって文房具のアロンアルファだって同じです。 しかし四方壁に囲まれてないと不安定だから動いちゃう。 そんな場合には防御用の頑丈な覆い(屋根の役割)が必要になります。 だって屋根がないと食べ物が直接ガンガン当たるし唇や頬のせいで表面がグズグズ動く。 なので今まではものすごく立派な格子状のフレームをまげて固定していました。 しかしそういった大掛かりなものは治癒期間に歯肉から露出して別な感染を起こしたり、 そうならないための大掛かりな歯肉切開を行うので痛みと腫れが確実に大きくなる。 こういった最新のマテリアルの進化のスピードは凄まじいので、 スピーディーに骨と一体化する安定材料や薄くて使いやすく同じ効果を出すものを選択する。 情報収集力とリスクマネージメントの両方が必要になってくるんです。 同じ結果なら間違いなく「安全でスピーディーで痛みがない」ほうが良いですよね… 自分の骨を混ぜることなく人工材料のみで吸収性(自然に溶ける)膜で覆い約5か月。 ほぼ元の状態のカチカチの骨が新たに出来上がっておりましたので、 あえて神経に近接させることなく約10ミリの長さのインプラントを埋入しました。(写真上右) もちろん昔ながらの「自分の骨50:人工材料50」で行えれば良いですが、 それが40:60…30:70…いや10:90でも同じような効果を出すためにはどうしたら良いか。 できるだけ痛いところを作らないようにどうしたらいいか…。 本来臨床とはこういう物でセミナーやハンズオンコースに参加される同業者にはうけません。 経験と工夫と知識とアイデアで0:100になって目の前の患者様に喜んでもらえれば良いのです。 インプラント埋入直後なのでまだモヤっとしたCT画像ですが、 血流がしっかり既存骨と走行し一体化しているのは歯科医なら理解できるでしょう。 樫の木のようなクラス1の骨質で慢性炎症があったので表面は更にカチカチ…。 自家骨ゼロの骨造成で痛みと腫れのない低侵襲インプラント治療 KU歯科クリニックは今後も更に追求していきます。 インプラントと骨の結合力 ↑ Stay home で皆さんお時間たっぷりありますよね。 こんな時にしっかり勉強してください。 歯科医の言いなりにならずご自分で勉強するんです。  

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