「インプラントが揺れる」
こんなご相談をよく受けます。
揺れにも色んな種類がありますので、
少しわかりやすくまとめたいと思います。
1 上部構造が揺れている
歯(クラウン)部分だけが揺れている状態。
接着タイプなら再接着。
ねじ止めなら再締結でOK。
2 アバットメントが揺れている
歯根部分と上部構造をつなぐアバットメント。
この中間の安全装置が揺れている状態。
これも再締結でOK。
3 インプラント本体ごと揺れている
骨の中に定着しているはずのインプラントそのものの揺れ。
これはもう自然に再結合することはまずありません。
早急に撤去して周囲組織へのダメージを最小限にしましょう。
1.2は比較的簡単な対応が可能なトラブル。
しかし揺れるという事は過剰な咬合力がかかってる可能性大。
放置すると3に発展してしまう可能性も十分あります。
1.2のトラブルのうちにもう1度咬合バランスを再確認。
ついでに内部の清掃もしっかり行いましょう。
メーカーごとにネジの規格が違うので準備は必要です。
ではその1.2.3をどう見極めるのか?
レントゲンや触診・視診などで複合的に。
これはインプラント治療の経験が大きくものを言います。
ともかく揺れを感じたら放置せずに歯科医院へ。