歯周病が進行すると歯を支える歯槽骨を失い歯を支えることができなくなります。
快適な生活をしていくうえで必要不可欠な咀嚼ができなくなるのは大変です。
重度の歯周病の症状としては、
・歯ぐきの痛み、腫れ、出血、排膿
炎症があるとムズムズ痛みが出て出血しやすくなります。進行すると出血に膿が混じります。
・歯ぐきが下がる
歯を支える歯槽骨が痩せそれと共に歯肉も退縮します。歯が長くなったように見えます。
・歯がグラグラする
最初は横に揺れるだけだったものが進行すると上下にも揺れてきます。
・口臭がする
歯周病菌や歯石やプラークなどが原因の匂いがしてきます。
・歯が前に出て隙間ができてくる
かみ合わせのバランスが悪くなってくると下の前歯が上の前歯を突き上げ出っ歯になります。
…などなど様々。
どうしようもなくなる前に早めにかかりつけの歯科医院にご相談ください。
またご家族でそういう方がいらっしゃいましたら是非受診を勧めてあげてあげてください。
重度の歯周病で来院された患者様 50代男性 パノラマレントゲン(写真上)
全ての歯が揺れが大きく今にも取れそうな状態で出血も排膿もありました。
あちこちで大きな腫れや歯が取れたことが何度かあったそうです。
接着剤でなんとかぶら下がっているという状態でした。
歯周病がさらに悪化してくると歯が揺れるどころか歯肉から押し出されるように飛び出てきます。
自然に脱落してしまう直前の状態ですので当然しっかり食事ができるはずがありません。
右下の奥歯が飛びだしてきてるので他の歯が咬めない状態。(写真左側)
上顎前歯のデンタルレントゲン(写真上)
歯槽骨の支持がほとんどなくなってるのがわかると思います。
生活に支障が出てるので早期に仮歯を作ってほしいとご希望がありました。
即時義歯と言う抜歯と同時に装着する総義歯を事前に準備します。
上顎の歯を抜歯して即日仮義歯を調整し使っていただきます。
なので治療中に歯のない状態はありません。
患者様は固定式の歯をご希望されましたのでインプラント治療を進める予定でいます。
ただこちらの患者様は下顎の状況もかなり厳しいので上下全体で治療計画を進めていくことが前提です。
部分解決では再び同様のトラブルが起こってしまいますので全体解決をしなければなりません。
初診で来院し2週間経過しましたが、上顎の抜歯と仮総義歯の装着までが終わりました。
腫れもほぼなくなり縫合糸も本日すべて除去完了です。
お仕事や生活に影響が少ないように計画的に治療を進めていきます。
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