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歯周病

重度の歯周病治療 インプラント治療

歯周病治療は可能な限り天然歯を保存するための治療です。

軽度の歯周病ならプラークコントロールや歯石除去を行い十分改善は可能ですし、
中程度の歯周病では組織再生療法でかなりの歯を健全に回復できるようになりました。
しかし重度の歯周病になると改善が困難な場合もあります。

あらゆる治療法を試みても将来の見込みがない場合はやはり抜歯しなければなりません。

抜歯後は固定式の歯をご希望されましたので上下に6本づつ計12本のインプラントを埋入。(写真上)
最終的なセラミッククラウンブリッジはメインテナンスしやすいようスクリュー固定。
すでに治療後数年経過しておりますが半年に1度のメインテナンスにもきちんと来院していただいております。

重度の歯周病で多数の歯を欠損すると歯だけではなく口元の膨らみがかなりなくなってしまいます。
口元の膨らみが不足すると若々しさがなくなるので歯だけではなく歯肉部分も人工的に付与します。
時間の経過と共に歯肉の形態も変化するのでこの人工歯肉部分は追加修理しやすいように加工しておきます。

もちろん少数歯欠損であれば歯肉を移植してボリュームをアップさせたりしますが、
多数歯欠損やこちらの患者様のように1本も歯がなくなった場合は移植では回復不可能です。
現在の人工歯肉はかなりリアルなので接近しても人工的なものと気づかれることがありません。(写真上)

総治療期間は約4か月になります。

この口腔内写真とレントゲン写真は上記のインプラント治療を行った患者様の初診時のもの。(写真上)
重度の歯周病で保存が難しいことを複数の歯科医院で指摘され当院にも治療法のご相談に来院されました。

歯科医である以上全力で天然の歯の保存に努めますが、当然あきらめなければならないこともあります。
限界を超えて残すことは歯槽骨の吸収(痩せ)を助長させるなどの口腔内のトラブルだけではなく、
全身へ様々な形での悪影響を与えてしまっていると言われるようになってきました。

・狭心症、心筋梗塞
・脳梗塞
動脈硬化を誘導する物質が歯周病菌から出て血管内のプラーク(脂肪性沈着物)ができ血管内が細くなります。
脳梗塞においては歯周病の人はそうでない人に比べて約2.5倍リスクが高いと言われています。

・糖尿病
歯周病が起こす炎症がサイトカインという物質が作られ、その1部がインスリンの生成を阻害すると言われてます。
インスリンは血糖値を下げる効果がありますので、歯周病が進行すると血糖値をコントロールできなくなります。
またその逆に歯周病治療をきちんと行うと糖尿病が改善するとも言われており密接な関係があるのです。

・骨粗しょう症
同じくサイトカインは骨代謝にも悪影響を及ぼしますのでその結果骨密度を下げてしまいます。
女性の場合は骨粗しょう症リスクが高いので注意が必要です。

生活習慣と密接な関係のある歯周病ですが、早期に適切な治療を行えば改善は十分可能です。
しかし歯周病が悪化し咬合バランスが崩れてくると一気に進行してしまうので注意が必要です。
欠損を放置することは今にも抜け落ちそうな貧弱な支えの歯に過剰な重みがかかることになります。

中程度・重度にまで進行した歯周病は歯石除去やクリーニングだけでは改善できません。

重度の歯周病治療

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<この症例の担当医師>
外科:梅田和徳
補綴:加藤さゆり、大西智彰

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