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診療風景

ウィズダムトゥースアウト

ウィズダムトゥースアウトって言葉。
皆さん知ってますか?

簡単に言うと、

悪さをする前に親知らずを積極的に抜歯すること

になります。

現代人は昔の人に比べて硬いもの食べなくなってます。
だから顎もだんだん小さくなっている。
エラの張った角ばった四角い顔の人が少なくなり、
シャープなとんがり顎の若い人が増えてますよね。

小さくなった顎に14本の歯…。
例えば小さな椅子に無理やり14人で座ろうとする。
隣の人に窮屈にくっかなければ座れないし、
それでも無理なら誰かの膝に座ったり、
お尻をはみ出さなくてはいけなくなる。

これが歯列不正です。

骨が軟らかいうちなら椅子を少し広げることはできるが、
大人になって椅子を大きくするには手術などの外科処置が必要になることが多い。
だから、座る人数を減らしてそのスペースを利用し、もう1度きちんと座りなおす。
これが大人の矯正治療によくある抜歯矯正。

更に悪さをするのが親知らずだ。
最後の最後、16.7歳くらいからのこのこ萌出してくるが、
現代人の大半はそんな余裕のスペースはなく、
たいがい食い込みながら斜めや真横に埋まってしまう…。
すると、手前の大切な歯との間に虫歯を作ったり、
清掃不良になるため歯周病が進行したり、
奥から押すから前歯の歯並びまで悪くなることもある。

そういった親知らずを事前に積極抜歯することが、
ウィズダムトゥースアウトなんです。
痛みも腫れがなくてもね…。

欧米ではかなり一般的なんですよ。
夏休みに入ると中学生を連れた親が口腔外科を訪れ、
まだ歯根未完成の卵の状態で抜歯します。
行列ができちゃうくらい…。笑。

時間かけて矯正治療で綺麗にしたのに、
親知らずのせいでまた凸凹になるなんて許されないですよね。
KU歯科クリニックではかなり前から様々な場面でウィズダムトゥースアウトを提唱し、
積極的に行っていることをインフォメーションしています。
その効果もあり、矯正治療を行った患者様はほぼ親知らずを抜歯しますし、
ウィズダムトゥースアウトのみを希望する患者様もとても増えました。
きっかけはとある外国人矯正医からの依頼でした。

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今日の夕方来院された患者様は15歳。
まだ根がほとんどできてない親知らずは、
歯嚢(しのう)という袋に入ったまま骨の中に埋まっている。

今回左右を一気に抜歯することになり、
麻酔科医の立会いの下、静脈内鎮静法でストレス軽減抜歯。
歯肉を切開し、覆っている歯槽骨を削合すると歯冠が見え、
まだ根がないからくるくる回る親知らずを半分に割って抜歯した…。

お掃除するだけが予防歯科治療でなく、
汚れをたまりにくするために歯列を整えたり、
その歯列を悪くする原因をあらかじめ排除する。
つまりルンバで掃除できるような環境にしちゃうってこと。
隙間ノズルを使わなくていいようにね。

金曜日のラストはウィズダムトゥースアウトでした。

それにしてもひどい雨だ…。

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