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歯のよもやま話

日本の歯科技工の未来

日本の歯科技工士は国際的に高い評価を受けています。
逆に国内では評価が低いというか活かす機会が少ないです。
その原因は1つではなくたくさんあると思いますが、
日本人が口腔意識が低いことがあるかもしれません。

移民の国アメリカは第一印象を良く見せるためのスマイルは必須。
スマイルの重要な構成要素である白く輝く綺麗な歯はとても重要で、
歯列矯正を行ったり普段から検診クリーニングを欠かしません。
トラブルがあった時だけ歯医者に行く日本とは大違いです。

私たち歯科医の仕事は医療の中で唯一自然治癒がほとんどなく、
患者自身が治す部分は極わずかで大半が歯科医が治します。
1度トラブルが起きた歯と言う器官の機能と審美性を回復する。
そこに密接にかかわってくるのが歯科技工士です。

今その歯科技工士がかなり減少してきていることが問題になっています。
あまりにも歯科技工の評価が低いために目指す人が減少してきており、
そのため学部や専門学校などの養成機関の運営が立ち行かない。
これは私達歯科業界にとってかなり大きな問題なのです。

健康保険で行う補綴物の中心は長年鋳造で製作する金属冠でした。
海外の歯科医から「どうして?」と首を傾げられても、
なぜか精度も審美性も悪い金属製のクラウンを入れていました。
しかしその金属が高騰しすぎたために健康保険診療に矛盾が生じ、
ここ数年で急速に非金属のCAD・CAMクラウンが普及しています。
また口腔内スキャナーなどのデジタル機器を用いることで、
技工作業をセンター化して歯科技工士不足を補なおうとしています。
そんなことでデジタル機器の健康保険加算が急拡大しています。

・3年前の2016年の時点で50歳以上の歯科技工士は46%。

・歯科技工士養成機関の入学者 95年3200人 17年930人

・歯科技工士養成機関の閉校 00年度72校 17年度52校

このような深刻な事態を迎えているのです。

使い捨て感覚の安価な洋服のような歯科技工物でいいのでしょうか。
長期安定性、機能性、高い審美性を備えた歯科技工物は不要でしょうか。
匠の技を持つ職人堅気の歯科技工士がいなくなると本当に困るのです。
それには、私達日本人の口腔意識を高めなければならない。
そして歯科に関する仕事の評価をしっかりしてもらわなければならない。
口腔から全身の健康管理をすると言う意識をもっと持ってもらいたいのです。

最近私の講演では必ずこういった話を少しさせていただいております。

KU歯科クリニックグループには歯科技工部門があります。
グループ内の仕事だけでなく外部の歯科医院からも、
たくさんお仕事を依頼していただいております。

15年前に新卒女性歯科技工士を採用しレジンワークのみで始めた。
オールセラミックを中心に特殊な歯科技工を行い、
現在は歯科技工士が8名在籍して日々研鑽を積んでおります。

皆さん一人一人の口腔意識が高くならなければ、
世界で匠の技と賞賛される日本の歯科技工の未来はありません。

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