昨年末に来院された患者様。
寝れないくらい痛みが続き我慢できないと。
お話を聞くと1か月前に治療は全部終わったばかり。
奥歯の古い金属の詰め物をセラミックに交換。
だんだん落ち着いてくると言われたが、
さすがに1か月経過しても痛みが引かない。
それどころか激痛になってきたと。
歯髄炎になるとこんなになってしまうんですよね。
関連痛でどこが原因歯かも特定できなくなってしまう。
上か下かもわからないくらい左側全体が痛くて、
半泣き状態でストレスMAXの来院でした。
私も経験があるんでよくわかります。
詰め物のクオリティ、周囲との色調の調和などはパーフェクト。
さすが御高名な先生だけあってちょっと感動しました。
しかしこの左上6番の詰め物はかなりの広範囲で、
歯髄へもかなり近接している部分が多かった。
一部神経保護用の薬剤を敷いている痕跡も。
・歯髄炎で広範囲に激痛
・患者様はストレスMAX
なんでもかんでも詰め物を外して神経を取りたくないが、
この激痛をを早く抑えてほしいと訴えられている。
様々な検査をしてかなり悩みました…。
そして最終的にこの可能性の最も高い左上6だけ神経を取った。
3日後の2度目の来院時にはまだ痛いと…。汗
更に1週間後の来院時にもまだ少し痛いと……。大汗
昨年末最後の3回目の来院時にもまだちょっと痛いって………。冷汗
そして先週の予約はキャンセル。涙
「あぁ…痛みが消えないから信頼をなくして来なくなっちゃうのかな」
なんてぼんやり思っていたら昨日の午後に来院された。
僕の勘違いでキャンセルではなく変更だったのだ。
「お久しぶりです。痛みはいかがですか?」
恐る恐る聞いてみた。
「全く痛みなくなりました!」
と今まで見たことのない最高の笑顔。
やったー!!!(心の中です)
やっぱり歯髄炎の関連痛で原因歯はこの1本だけだったんだ。
安易にあちこち詰め物外して過剰に神経を取らなくて良かった。
昨年秋に人生初イーグルを取った時より嬉しかったです。笑
根管は割とストレートだったので拡大もスムーズ。
今日はお薬の交換と確認のレントゲン。(↑ 写真上)
次回根管充填できそうですね…。
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夕方某インプラントメーカー社員が打ち合わせで来た時に、
私の部屋のモニターに出てたこの写真を見て一言。
「梅田先生ってエンド(歯内療法)もされるんですね」
当たり前でしょって鼻膨らませました。
最高の修復・補綴ができたとしても、
慎重に治療を進めなければダメ。
もちろんすぐに確定診断できることもありますが、
経過観察してから判断しなければならないこともある。
そんなことをしみじみ感じた金曜日の夕方。
今日もお疲れさまでした。
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