インプラントには色んな種類があります。
材質、デザイン、表面性状、連結方式…などなど。
挙げればきりがなないので何回かに分けてお話しします。
今回はデザインについてだけ。
大きく分けると
1 硬い骨にストレスをかけすぎないソフトデザインのもの
2 軟らかい骨や抜歯間もない時に強固に固定しやすいもの
の2つの目的に大別されます。
一昔前のインプラントと違い最近は抜歯してから埋入手術まで早くなった。
それは2の様に固定しやすいデザインのインプラントが登場したからです。
2は漏斗状になっている部分があったり先端に溝が切って食い込みやすい。
更に螺旋状のスレッドの間隔やデザインも食い込みやすくなっており、
軟らかい骨や抜歯間もない隙間のある時期の初期固定を得やすくなっている。
しかしその固定力が強すぎてしまうと逆に歯槽骨にダメージを与えてしまう。
つまり…、弱すぎてもいけませんが強すぎてもダメなんです。
2のようなインプラントは初期固定を得るという点では初心者向けとも言えるが、
逆に凄く硬い骨に使用した時には過剰ストレスを与えてしまう心配もある。
本日のインプラントオペの患者様は1度取り外し式の義歯を作った。(写真上)
しかしあまりにも違和感が大きかったので再度インプラントをご希望。
CTを撮るとものすごく硬い骨質であることが事前にk確認でき、
2ではなく1のソフトなタイプのインプラントを選択した。
骨内に入る部分がストレートで螺旋状のスレッドも間隔が広い。
硬い骨に窮屈な食い込みをさせすぎないソフトな設計のもの。
御高齢なので骨造成はせず現在の骨形態に合わせた。
また将来清掃困難になって歯肉退縮したとしても、
大きな炎症が起きにくい機械研磨面が一定幅付与されてる。
手前2本は直径3.3mmのナロータイプ。
1番奥は直径4.1mmのレギュラータイプ。
手術は約20分ほどでスムーズに終了。
インプラントと言っても色々あるんです。
ご自分の状況に合わせたベストチョイス。
できてますか???