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抜歯・親知らず

親知らずが永久歯に与える悪影響

親知らずが原因のトラブルにもいろいろありますが、
最もまずいのは他の健康な歯に悪影響を与えること。

こちらの写真の親知らずは真っすぐ萌出するスペースがなく斜めに食い込んでます。
親知らずは18歳~20歳くらいで萌出してくるので出たくても出れない場合がある。
そうすると斜めや真横になって手前の歯に食い込んで埋まってしまうのです。

親知らずの根尖には透過像がありますのでおそらく神経は死んでいます。
手前の7番目の歯の歯頚部に食い込んでおりその部分の歯質が溶けています。
歯頚部は神経に近いので自然と神経が死んでしまったのでしょう…。
7番目の遠心根周囲も透過像があり周囲の骨を溶かしています。
なのでこの大切な7番目の歯の神経は死んでます。
小さな虫歯治療してるだけなので神経が死んだのは親知らずのせいです。

2か所の透過像のすぐ下には下歯槽神経がありますのでとても危険。
腫れと激痛があると急患で来院されました…。

CTで3次元的に精密診断すると透過像は舌側の硬い皮質骨の一部を溶かしてました。
神経治療を行ったとしても歯槽骨内まで侵された感染歯質の治療は困難で、
被せ物にしたとしても長期間咬合力に耐えることができないと判断。
簡単に言えば、根の先の膿は治せるがかみ合わせの負担は土台として無理という事。
そんなこともあって親知らずを含めた2本を即抜歯しました。
本当に残念です。

昨日来院されたのですが腫れも痛みもなく傷も綺麗。
少し早いですが抜糸しました。

他の歯に負担をかける治療は嫌だという事で、
ここはインプラント治療を行うことに。
しかし骨吸収が大きいためまずは骨造成のみを行って、
約4~6か月後にインプラントを埋入するステージドアプローチ。

親知らずを放置していたせいでこんな大きなトラブルになってしまいました。
50代男性の患者様は大臼歯に1本だけ差し歯があるだけの素晴らしい口腔状態。
今回残念ながら初めての抜歯になってしまいました。
もう少し早く親知らずを処置していたら間違いなく7番目には影響がなかったでしょう。

こういった先の予測を患者様に伝えることも歯科医の仕事です。
傷口に絆創膏を貼るのが歯科医の仕事と勘違いしている人が多いですが、
そもそも怪我をさせないように注意喚起することが大切です。

無症状で進行します

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