KU歯科クリニックグループは当院で初めてインプラント治療を行うだけではなく、
過去に他の歯科医院で行ったインプラント治療のリカバリーやメインテナンスも行います。
身体の一部として長期間機能すれば何らかの問題が起きて当然です。
天然歯でいう歯周病のような支持骨の吸収や歯肉の炎症が起きることもありますし、
上部のセラミックがすり減って薄くなった部分から破損してしまうこともあります。
なのでトラブルに素早く対応できるよう様々なメーカーや代理店と常に連携し、
治療の引継ぎやリカバリーに必要な器具器材の準備もしています。
そんな中でちょっと問題なのが、「海外で行ったインプラント治療」について。
日本は昨今の新型コロナウィルス問題でわかるように薬事承認にとても時間がかかる国です。
なので日本国内で薬事承認され正規で流通しているインプラントメーカーは実はごく一部で、
海外に目を向けると無数のインプラントメーカーがシステムが数多く存在するのです。
インプラントは人工物で多くの細かなパーツで構成されできています。
なので、たった1つのパーツが手に入らないだけでも機能できないことがあるのです。
誰もが知るメジャーシステムなら全く問題ありませんが、
マイナーシステムでしかも日本で正規販売されてないなんてことになると大変です。
今年だけでもかなりの数の海外で行ったインプラント治療の相談を受けています。
メキシコ、ロシア、イスラエル…など日本に代理店のないインプラントシステムも多いです。
協力的な先生であれば必要な情報を直接やり取りしてシステムのサイズなどをやり取りできますが、
中には非協力的な先生もいらっしゃり、詳細情報がわからずとても困ってしまうこともあります。
インプラント治療は人工物ですのである程度メジャーでシェアの高いものが良いと思います。
何らかの理由でマイナーシステムを選び、また日本に代理店が存在しなかったりすると、
最初の数年はともかく、時間が経過してから困ることもあるので注意が必要です。
普段海外にいらっしゃる方が日本に長期間帰国されている時期だからこそこんな相談が多いのかもしれないですね。
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