先日ある方から連絡を頂きました。
「友人が親知らずを抜いてほしいと…」
少し前にある歯医者さんで親知らずを抜き始めたのだが、
残念ながら抜くことができず抜歯中断したのだと。
痛みがあるので早くすっきりしたいとのことだった。
これは痛いんですよねぇ…。汗
本日夕方来院されまして拝見させていただくと、
歯冠部分は取れてるが歯根部分はほぼそのまま。
歯肉も少し炎症があるし痛みもあるので、
本日抜歯することになりました。
親知らずが手前の7番目の歯根にかなり接近してるので、
まず7番のクラウンを除去させてもらった。
視野も良くなるし親知らず周囲の歯槽骨削合が正確になる。
クラウンの下は予想通り大きな虫歯だった。
親知らずの近心根が先端で90度曲がってる。
半分に割って遠心根を先に取り出して、
近心根は回転させながら抜歯した。
縫合は6針ほど行い注意事項をしっかり説明。
約20分ほどのスムーズな抜歯でした…。
どうしてスムーズに抜歯できるのかと同業者に聞かれます。
いろいろありますが最も重要なのは「情報収集」でしょうか。
少ない情報と狭い視野でいくら考えても意味はなく、
たくさんの情報と広い視野で診ると冷静で確実な判断ができる。
そんな風に思います…。
手前の不適合のクラウンが入った7番に虫歯を発見し、
そのクラウン除去をさせていただけたこと。
これが今日のこの抜歯のポイントかと…。