2か月前のレントゲン写真。(写真上 ↑)
他院で行ったインプラント上部構造の再製作ご希望で来院。
その際に基本診査のためにここも撮影しておいた。
6番と5番の連結ジルコニアクラウン。
半年前位に他院で治療をしてもらったそだ。
意味なく連結はしないと思うのでよく見ると、
6番の軟化象牙質がちょっと…だったり、
5番のコア付近も怪しい感じ。
治療してもらったばかりという事と無症状だったので、
一応経過観察という事で終了。
1週間ほど前から歯肉が腫れてるんだと連絡をいただいた。
痛みもあるという事で本日来院された。
5番歯頚部にパチンコ玉サイズの膿の袋ができており、
何度か破けて排膿した形跡もあった。
レントゲンを撮影すると2か月前とは全く違っており、
歯槽骨がかなり広範囲に溶けてなくなっている。(写真上↑ 黄色部分)
連結を外して確認したい
抜歯の可能性もある
とご説明し連結を切断するとクラウンがポロっと取れてきた。
残根状態のボロボロの歯根は表面が粘土状で保存不可能と説明。
抜歯すると竹を割ったように綺麗な縦割れの状態だった。(写真上 ↑ 水色)
そして周囲の嚢胞を除去し洗浄しコラーゲンプラグを挿入し縫合。
奥の6番のジルコニアクラウンを除去して2本連続の仮歯を装着。
夕方約1時間で一気に行いました。
それにしてもたった2か月の間にここまで悪化するなんて。
連結されていて揺れがわからなかったことや、
患者様自身が我慢強いことでここまで一気に悪化した。
おかしいと思ったら早めに歯科医院に相談しましょう。