1本も歯がない総入れ歯の状態から固定式のインプラント。
こちらのケースは上下それぞれに6本計12本のインプラントを埋入し、
最終上部構造を接着ではなくスクリュー固定式で製作。
無歯顎になると口唇の膨らみがなくなり若々しさがなくなるので、
このように人工的な歯肉部分を付けて膨らませることが多い。
歯冠部分はセラミックで歯肉部分はハイブリッドセラミック。
実際の歯肉は時間の経過とともに少しづつ退縮していくので、
数年後にリペアしやすいようにあえてハイブリッドセラミックにし、
取り外しが容易なスクリューで固定している。
ほぼこれと同じ形の固定式仮歯で実際に数か月使用していただき、
どこの歯が減りが大きいか、歯の形や見た目はどうかなどをあらゆる角度から確認。
それを参考にして最終的なデザインを考え最終上部構造を製作する。
インプラント埋入位置によってはスクリュー固定が困難になる場合もあるが、
今回のケースはまずまず予定通りの位置に製作することができた。
骨量不足の場合、意図的に傾斜させてインプラントを入れ、
この最終上部構造との間にもう1つ角度補正用中間構造体を入れることもある。
今回は6本づつ12本がほぼ平行に埋入できているので、
中間構造体なしでダイレクトにスクリュー固定でおこなった。
技工 デンタルスタジオ246
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