12ミリや10ミリの長さのインプラントの方が長期維持は良いとされています。
しかし最近では短くても長期維持に大差がないという結果もたくさん出て来ており、
各インプラントシステムで短いショートインプラントもラインナップされてきました。
短いインプラントで問題ないのであれば大規模な骨造成もいらなくなるので、
より低侵襲インプラント治療が可能になるのでいいですよね。
大げさな骨造成しても時間の経過とともにまた吸収してくることも。
そんなこともあって特に高齢者のインプラント治療の場合、
骨造成の方法や量、そしてインプラントデザインやタイプ。
こういうことがとても大切になってくるんです。
今日朝1番のインプラントオペは下顎臼歯部4本欠損部に3本のインプラント埋入。
手前の4番は骨吸収も大きく動揺度3~4だったので抜歯即時埋入。
奥の2本はすでに数年前に抜歯済でしたが骨量があるのに下歯槽神経が浅い位置に。
なので6番は長さ8ミリで7番は長さ6ミリを選択。
ガイドなしフリーハンドのオペは局所麻酔で約20分ほどでスムーズに終了。
今回のケースのように固定式にも使いますが、
オーバーデンチャーという半固定式のインプラント治療にも、
短いショートインプラントは有効です。
現在は長さ4ミリのものもある。
ちなみに今回のインプラントは将来の骨吸収や歯肉退縮を考慮して、
機械研磨面が幅広く付与されたタイプを選択してます。
術後数年ではなく数十年後の長期メインテナンスを考えないとね。
2019年はこんなテーマの講演が中心かな。