【 電顕画像 100倍 】
【 電顕画像 5000倍 】
一言で骨補填材料と言っても色々あります。
先日このブログでも紹介した「サイトランスグラニュール」(GC)
日本で開発された炭酸アパタイト系の骨補填材料になります。
インプラント用として国内で唯一認可されているもの。
上の2枚の電子顕微鏡画像ですと左上。
それぞれ上が100倍で下が5000倍になります。
日本国内でよく使用される他の骨補填材料と比較すると、
サイトランスグラニュール(左上)だけは顆粒状ですが、
他は多孔体となっており穴があいています。
下の2つはHA(ハイドロキシアパタイト)系になりますので、
表面が滑沢でツルツルな感じがわかると思いますが、
上の2つはザラザラのデコボコな表面構造を有してます。
周囲の健康な歯槽骨から出血してくる骨髄液。
この骨髄液に新たに骨を作る骨芽細胞がありますので、
骨補填材の粒子に絡みつき新生骨が形になるまでの間、
テントの梁ような役割をしなければなりません。
多孔性材料を細かく砕いて使用する方がいるようですが、
本来の使い方ではありません。
最近このようなご質問を受けることが多いので、
一部だけ少しわかりやすくまとめてみました。
たまたま昨日もある患者様からご連絡を頂きまして、
私の上顎奥歯のインプラントに使用した補填材は何だと…。
その方のお友達が手術をされとても心配されているようで、
ご自分の時はどうだったのか気になってきたんだと。
その方は経過良好なご様子でいつも美味しいお食事されてます。
昨日のご連絡も海外からのご連絡でした。
コロッセオは外観も素晴らしいけど中も良いですよ。
ローマは暑いらしいです…。汗汗汗
笑