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永久歯先天性欠如

7歳以上の子供15544人を調査したところ、
1568人に永久歯の数が足りなかった。
上顎より下顎の永久歯がない確率が高く、
歯の種別では①第2小臼歯②側切歯だそうです。

*日本小児歯科学会 2007~2008年

これは普段の臨床の実感と全く同じ。
たしかに2番目の歯が1本足りないとか、
5番目の歯がグラグラで歯肉が腫れてるとか。
そんなご相談をよく受けます。

健康な状態で乳歯が残ってくれればいいのですが、
エナメル質も象牙質も薄く神経のダメージも大きい。
なので長期的には20歳前後で限界が来ることがほとんど。
放置するとかみ合わせや歯並びが悪くなるんですよねぇ。

では乳歯の寿命が来てしまったら???

① 矯正治療
他の歯の歯並びやかみ合わせが問題ない場合は躊躇しますよね。
スペースを埋めるために逆に前歯の位置が後退してしまうことも。

②歯牙移植
親知らずなどを欠損部位に移植するのですが、
サイズが合わない場合は不可能な場合もあります。

③ブリッジ
健康な歯を削ることになりますが簡単にできます。
ただしブリッジですのでつながりますし咬合負担も大きい。

④インプラント
外科手術が必要になりますが健康な歯に負担させません。
ただし20歳以上になり骨格の成長が止まるまではできません。

それぞれ利点欠点があります。
患者様来自身のニーズに応じて選択してください。

上記の写真のケースは乳歯を抜糸してインプラントにしたケース。
抜歯と同時にインプラントを埋入し2か月後に最終セラミック装着。
手術回数1回で治療期間は2か月ちょっと。
痛みや腫れは親知らず抜歯よりも小さいことがほとんど。

治療費用は金属不使用のオールセラミックを使用して、
395000円(税別・精密診断料別)になります。

若ければ若いほど④のインプラントをお勧めします。
健康な歯に余計な負担をかけたくないですからね…。

 

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