前歯のブリッジがついに悲鳴を上げてまずい状況。
複数の医院でご相談されていた患者様。
たしか当医院で4医院目だったかと…。
5本つながったブリッジの支台は3本。
その3本部分にインプラントを埋入するプランを提案。
同時に欠損して時間が経過し凹んだ部分の歯肉厚みを増やす。
悩みに悩まれ下顎の大臼歯2本を含め当院で行うことになりました。
先日奥歯2本はすでに埋入手術済みで、
今日はいよいよ前歯です。
抜歯はあっという間に終わりますが、
感染物の取り残しがないよう徹底的に掻把し
硬くなった骨質を改善しインプラント埋入。
骨造成と軟組織移植を同時に行いました。
犬歯(13)は直径4.3ミリ長さX13ミリを。
最も太くて長い歯の役割ですからこれくらいが必要。
中切歯(21)は直径4.3ミリ長さ11ミリを。
ここは中隔に硬い骨があるので厚みが維持される。
側切歯(22)は直径3.8ミリ長さ11ミリを。
元々小さな歯なのでこのサイズ。
3本共に抜歯した部位にインプラントを埋入するのではなく、
やや口蓋寄り(喉側)に埋入しているのがわかるかと思います。
抜歯してすぐだと骨が平らではないので技術的に難しいですが、
将来骨吸収が起こっても良いように予めこの位置にしておきます。
太いインプラントを選択すれば固定は簡単ですが、
周囲の支持骨の厚みがなくなってしまいます。
細いインプラントを選択すれば支持骨の厚みは確保できますが、
初期固定が困難になります。
それなら抜歯して数か月経ってからオペをすればいいじゃないか。
そうすると組織の形態が変化してしまうのです。
前歯のインプラントって難しいのですね…。
↑
こちらも合わせてお読みください