東京・渋谷
ヘミセクション→抜歯→インプラント
複数の歯根を持つ大臼歯において、
全部抜歯するのではなく保存不可能な歯根のみ抜歯して、
健康な歯根を残すことをヘミセクションと言います。
こちらの患者様も第一大臼歯の遠心根(奥の歯根)を残し、
手前の小臼歯とつないでブリッジにされてました。
しかしその遠心根が歯根破折を起こし保存不可能に。(写真左)
3月末に抜歯して本日インプラント埋入+骨造成です。(写真右)
抜歯後1か月半ですが創面を保護する歯肉の治癒も良い。
インプラントの初期固定も良かったので1回法で縫合。
2か月半~3か月ほど結合期間を待ち上部の製作に入ります。
1回法で行ってますので外科処置は今日で終わり。
麻酔することも切開や縫合ももうありません。
歯槽骨の状態が不安定な場合は固定の良いタイプを選択しますが、
周囲の既存骨はクラス1~2と硬かったので、
あえてスタンダードなタイプを選択しました。
・カムログインプラント(独)直径5.0mm 長さ9ミリ
・自家骨+サイトランスグラニュール(GC)1:1 GBR
局所麻酔で縫合は3針。
10分ちょっとのスムーズなオペでした。
ヘミセクションはケースを選べば一時的にはよい治療です。
しかし長期間の維持となるとなかなか厳しいことも現実です。
なのでヘミセクションのために新たに健康な歯を削るのであれば、
私はちょっとお勧めしません…。
今回の様にすでに差し歯になっていたのであれば良いですが、
全く健康な歯を削り負担をかけるのは避けたいです。
物差しの違いですね…。
痛みと腫れの少ない低侵襲インプラント治療を追求します。
そして長期間の快適な口腔環境維持に努めます。
KU歯科クリニック インプラント治療実績
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