インプラント治療はセラミッククラウンなど最終上部構造を装着して終わりではありません。
インプラントと言う人工歯根が体内に入ったわけですからそこからが本当の意味でのスタートになります。
インプラントは天然歯にはある歯根膜という緩衝材がありませんのでかみ合わせの力が強くかかります。
かみ合わせ負担が骨にダイレクトに伝わるので噛み応えはありますがその分上部のセラミック部分も減りやすくなります。
1本も歯がなくすべてインプラントというケースはともかく、大半の患者様は天然歯と混在していますから、
歯根膜がある天然歯と歯根膜がないインプラントを常にバランスよくかみ合わせさせなければなりません。
加齢とともにかみ合わせは変化していきますから高さの調整をしたり、歯肉の形が変わったら良いタイミングで修理したり、
骨の中にあるインプラントはそのままで、上部構造を周囲組織に合わせて新しくしたほうが良い場合も多々あります。
穴が開いてしまいもう履けなくなる前に靴床の交換をしたほうが逆に長く使えるのと同じですね。
インプラント治療は色んな意味で定期的なメインテナンスが必要不可欠になのです。
もちろんインプラント治療をしてもらった歯科医院にずっと通院できれば1番良いのですが、
ご自身の転居や歯科医院の閉院など様々な理由で治療をしてもらった歯科医院に通院できなくなることもよくあります。
特に今は新型コロナの影響で生活が大きく変化され生活拠点が変わり通院困難になった人はたくさんいるようです。
当グループにも全国各地の歯科医院から多くの患者様が治療だけでなくメインテナンスでご紹介され来院されますし、
逆に当医院に通院できなくなり、他の歯科医院にお手紙を書いてご紹介させていただくこともあるのです。
今回は山陰地方に転居された患者様をお近くの歯科医院にご紹介させていただきました。
インプラントメーカーから患者様のお住いのお近くでいくつか歯科医院をピックアップしていただきまして、
患者様にホームページなどで医院の様子を確認していただき検診を受けたい歯科医院を選んでいただきました。
その後、先方の医院にご紹介して良いかを再度確認させていただき紹介状を作成いたします。
それを患者様にお渡しして先方の歯科医院にメインテナンスの御予約を取っていただくことになりました。
左下6番のインプラント治療で最終メインテナンスの来院は約1年ほど前になります。(写真上)
インプラントに関しては全く問題なく、セルフケアもとても良い患者様なのでありがたいです。
インプラントエーカー、システム、サイズ、上部構造の種類、連結方式等々…
メインテナンスに必要な情報を紹介状に記入しました。
他院で行ったインプラント治療のメインテナンスやリカバリーを行わない歯科医院もありますが、
これだけ多くの方がインプラント治療をされているのですから、再神経治療や2次う蝕の虫歯治療と同じではないでしょうか。
KU歯科クリニックグループでは他院で行ったインプラント治療のメインテナンスを積極的に行います。
是非お気軽にご相談ください。
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