虫歯と違って歯周病はエリアで進行します。
歯根を支える歯槽骨が痩せていくので、
1本だけに限局することは少なく、
徐々にに2本3本と痩せる範囲が拡大します。
重度の歯周病患者様に多いのが、
過去に虫歯治療をあまりされてない方。
そもそも唾液の質や歯の質も良いので、
若いころは虫歯で悩むことは少ない。
しかし中高年になり免疫が下がり代謝量が減少して、
一気に数本の歯がグラグラッと来ることが多い。
自分は歯が良いんだと甘くみてる部分も、
問題発覚が遅れる大きな原因にもなってるかと。
歯根を支える歯槽骨が痩せてしまえば、
それを覆う歯肉も一緒に痩せてきます。
そうすると本来歯肉の中にあるべき歯根が露出。
その結果、歯が長くなったように見えるんです。
歯周病の進行を後押しするのがかみ合わせ。
奥歯のかみ合わせが安定してないと、
前歯に過剰な負担がかかってくるようになる。
下の前歯が上の前歯の付け根を突き上げて、
だんだん前歯に隙間ができてくる。
隙っ歯みたいな感じになってしまうんです。
歯が長く見えるようになってきた…
これは歯周病の超危険なサイン。
すぐに歯科医院に行ってご相談ください。
ちなみにこちらの患者様の前歯は、(写真上)
手で触っても取れるのではと言うくらいのグラグラ。
骨の支えはゼロで歯肉だけに乗っかっていた様態。
もう少し早ければ…。涙